俺様執事のち、二重人格。
◆1,波乱の予感

執事なんかいりません!!






《月》







春、桜が咲く4月。






私、霧灯月(ムトウ ルナ)。




っと…
それは旧姓だった…。







私、天音月(アマネ ルナ)






男恐怖症…を除けば
別にどこにでもいる女の子。









職業、今日から華の高校生。



笑ったり、はしゃいだり、
青春して背伸びをして
みたりする、ただの高校生。








そう、ただの高校生…
のはずだった。


というか、その予定でした…










綺麗な桜、綺麗な校舎、
それに不釣り合いな私。






まだ散り終わってない桜の下、
私、立ち尽くしてます。









あの、すいません。





転入した高校、実は
高等部から共学だった
なんてアリですか?




しかも、
学園内の男子一人、
執事にするってなんですか?









というか、



「何でこんなことに
なったの―っ??」





全ては、そう
1ヶ月前に始まった…










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