【続】ありえない結婚生活?!★リアル出産編★
あははは
全く呑気なやつ。

私の笑顔はひきつっていたはず。


でもこのくらいはおみとうし。


あんたにかまっている暇はないのだ。


軽くスルーして

朝食を食べることを促し、瞬も起こして 着替えさせて、病院へ電話をいれた。


おしるしがあったこと。
10分間隔の陣痛を伝えた。

電話口からの声は至って冷静に、経産婦ということで お産も早まるかもしれないからと

入院準備をして病院にきてくださいと私に告げた。


バタバタと出かける準備をする私。


瞬がトコトコ駆け寄ってきて、ちょっぴり不安そうに私のマタニティのワンピの裾を軽く引っ張る。

「ママね…
赤ちゃん産まれそうだから、少しだけおばあちゃんちでお利口にしててね」


大きなお腹に瞬の顔をぎゅっと近づけ、抱きしめた。


「……ママぁしゅぐにおうちかえってきゅる?」


「すぐに帰ってくるよ~。赤ちゃんと一緒にね」


ママと1日も離れたことがない瞬。
ちょっぴり不安なの だろうことは充分すぎるくらい伝わってくる。


胸がきゅんと痛くなるしばしのお別れ。


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