虹色パウダー




コンビニを出た2人は、またゆっくりと歩き始めた。





「あのさぁ……」



「何?」



「いや、何でもねぇ」



「あっそ」






気まずい空気。






「お前、桜子と付き合わねぇのか?」





優しい淳平は、涼太の気持ちを察したようだ。





「え……」




「両想いなんだろ?とっとと付き合っちゃえば?」




投げやりな口調の中に、淳平の優しさが込められていた。


悔しいはずなのに。






< 208 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop