虹色パウダー




「夏休み、俺部活ばっかだけど、大丈夫?」




涼太は、足を開いて、その間にボールを置いていた。



じっとボールを見たまま。





「うん。時々、練習見に行く。それに、こうしてちょっとでも会えるならそれでいい」




「あれ?お前、そんなに俺に惚れてんの?」





調子に乗った涼太を、桜子がバシバシと叩いた。




「海行ったり、どっかデートしたりとか、できなくてごめん。サッカーのことばっかりだからいつか俺のこと嫌いになるんじゃないかって怖いんだけどな」




「ふふふ。怖いの?そんなに私が好きなの?」






今度は涼太が桜子の首に腕を回して、頭をコツンと叩いた。





くっついた体は、離れずにそのまままたキスをした。






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