虹色パウダー



今日から新学期。


日に焼けたみんなが今頃、教室で騒いでいることだろう。


僕がいないことなんて誰も気付かずに。




当たり前なのに。


どうしてだろう。



僕は、いつの間にか桜子や涼太達の仲間になりたいと思ってしまっていた。



誰にも気付かれないでいなきゃいけないのに、誰かに気付いて欲しいと。



僕を必要として欲しいと……






それほど、素敵な仲間だったんだ。



恋も友情も、どれもが僕の憧れだった。






僕は、空を飛びながら、また考えてしまっていた。





その時だった。


僕にSOSが届く。









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