虹色パウダー



淳平は同じクラスの滝田弘道という男子を誘った。


いつも淳平とつるんでいる子で、バスケ部では結構目立つ存在だった。


野球部でもないのに丸刈りで、眉毛も少し剃っている。




とにかく背がでかく、顔もまあまあかっこいいのに、背のでかさばかりが目立つ。




「サッキー!!大ニュース!!聞いて」



チャイムが鳴ったのに、教室の後ろで集まる3人。



「今日のカラオケ、高津も一緒に来ていい?」


予想通り、サッキーはその場で高く飛び跳ねて喜んだ。


雪乃ちゃんは男子とあまり話さないタイプだから、ちょっと恥ずかしいと言ったが、まんざらでもなさそうに見えた。




< 82 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop