男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~



指差されたカレンダーは


「10月の……終わりかな」


あぁ、そうなんだ。


脱力した。


でも


突っ走って来たもんね。


少しだけ、休憩だ。


ちょっと遅くなるけれど、天使のお迎えにまた一歩近付いた事。


たくさんの卵が採れた事。


それが嬉しくて……笑顔になれて。


「卵巣がかなり腫れてると思うからその診察と、受精卵の分割確認も兼ねて29日にまた来て下さい」


そう


ここからは先は培養士さん達にお任せするだけ。


授精確認の電話は翌日。


ただ……祈りながら待つだけ。






……では無かった。



< 212 / 314 >

この作品をシェア

pagetop