男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~
2週間後。
「体温……どう?」
毎朝私を焦らせないように、でも隠しきれない期待を持って聞くリュウジ。
「ん、まだ高いみたい……可能性あるかも」
それに対して曖昧にしか返事の出来ない私。
今までにないぐらい体温の高い日は続いてる。
でも、過去妊娠した時のような違和感も無く……ただ不安な日々だった。
ただ万が一に備えて、重い物を持つのを控えてみたりした。
天使の夢を見ながら、毎夜仕事で疲れた体を横にした。