男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~



2008年11月7日。


ようやく普通らしい肌を手に入れて、痒みから大分開放された私が次にぶつかったのは……意外な壁だった。


それは元気に立ち上がろうとしたその時。


「痛っ!!」


ふるふると小鹿のようにしか立てない足。


特に痒みが強かった足の裏。


そこを何度も掻き毟った事で皮膚が傷つけられ、全身の体重がかかる「歩く」という行為が困難になってしまっていたのだ。


それでも、熱は下がりようやく気分だけは楽になる。


そして……気持ち悪さが残った事で、これはやはりつわりだった事も確定した。


後は、来週の赤ちゃんの姿を見られる事を祈ろう。


こんな投薬だらけの期間もきっとあと少しだから。


無事にクリニック卒業の日を目指して頑張らなくては!!


< 293 / 314 >

この作品をシェア

pagetop