あま甘彼氏
あたしは、黒澤くんの隣の席に腰掛けた。
どすんっ、ってね。
「わっ、あ、どうしたんです?」
『ぅ~~~~~~ッ』
「えっ!?」
目が、じんわりと熱い。
『黒澤くん・・・』
「あ、はい? なんですか?」
『チョコたべたい』
「・・・は?」
黒澤くんの顔が、
「なんだこいつ」って顔になった。
「ぇ~っと・・・じゃぁ、売店いってきます」
『ん』
タタタッ、と走っていく。
黒澤くん。
やさしいな。