この世の果て
この国(もはや国としての機能は果たしてはいないが)は、力が強く、より残酷な若者たちのものになっていた。

僕らは、それぞれ自分たちの命を守るためにチームを作り、水と食料を奪い合った。

強いチームには、食料もいい女もついてくる。弱い男、醜い女は、媚びへつらうか飢えるか死ぬしかない。

僕は、この町で何となく出会ったやつらと、いつしか行動を共にするようになった。

いまでは、僕らはチームを作り、略奪により日々の飢えを凌いでいた。


僕らは全部で五人。
リーダー格のやつ、無口だけどキレたら手のつけられないやつ、何でも雑用をこなしてくれるやつ、逃げ足の早いやつ・・・

あと、他のチームがそうするように、僕らも女を1人連れていた。

顔はまあまあだが、声が甘ったるい、色気のある女。僕以外の奴は、彼女に世話になっていた。



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