平凡な憂の非日常

沈黙の後

しばし沈黙の後、化け猫が口を開いた


「ゴメンな、憂


ウチな嬉しかってん。

メッチャ落ち込んでる時、憂に声かけられて

部屋にまで入れてくれて…


せやから、渡辺さんが部屋に入ってきた時も、最初はビックリしたんよ。


でも、憂の知り合いやと思ったから、頑張ったつもりやってん…


それが、憂にとって迷惑やったみたいやし、もう誰にも迷惑かけたないし、ウチは出てくよ」



そう言うと、バックを持って玄関に向かった。


僕は渡辺さんに目線を移すと渡辺さんは、僕を、じーっと見つめていた。




僕は、靴を履いた自称リナに話し出した



「ちょっと、言い過ぎたかもしれないな…


君が、そんな風に考えているとは思わなかったから。



………


それに僕は、まだ君が泣いていた訳を聞いていないし、もうちょっと話さないか?」


自称リナは、ゆっくり振り向いた。


「ホンマに~~

ありがとう。


じゃ、憂の許可も出たんで、なべさんも一緒に朝まで飲むで~!」


めちゃくちゃ笑顔で、そう叫びながら、部屋の中に帰ってきた化け猫。


渡辺さんも、一緒にテーブルの横に座ってるし…



そして、呆然とした僕



ちょっと、泣きそうになりました。
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