フェイク
・・・お風呂からあがって櫂の部屋に来た時、まだ櫂は来ていなかった。
多分、私がリビングでお茶を飲んでる時に自分もお風呂へ入りに行ったんだろう。
そう思って櫂のベッドに腰掛けた。
・・・今日、もしかしたら櫂と関係をもってしまうかもしれないんだ。
そう思うと少しだけ後ろめたさがある。
けど・・・櫂の私への想いを更に募らせる原因をつくったのは私だし、櫂の男としての部分に拍車をかけてしまったのも私だ。
もう・・・櫂を受け入れる覚悟はできている。
櫂を男として見る覚悟はできている・・・。