5年先のラブストーリー-この世のしるし-
この後、
玲子は直樹の考え方に次々と感銘し、やがて自信に満ちるようになった。
「私は私、誰が何を言おうが、自分の生き方を否定されたくないんです」
「それでいいんだよ」
その返答に気をよくした玲子は、
嬉しそうな顔でカバンの中から勉強の成果!
レポートを取り出した。
それはワードでも使って書いたくらい、きめ細かな文字でギッシリと、しかも何十枚も綴られていた。
「これ、安本さんが書いたんだ」
玲子は誇らしげな表情を見せた。