恋文【短編】
恋文

私は椅子にくくりつけられながら

目の前で手紙を読まれる羞恥にひたすら耐えていた。

顔が赤くなっているのは夕陽のせいだけではない。

グラウンドから聞こえる野球部の掛け声が別の世界のことみたいに思えた。
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