可愛い彼女と不良な彼氏


「おはよ~」


「おはよう」


おはようと言えば、おはようと返ってくる。
暫くは味わえなかった。


祐希も、


「ねーねー、おはよ」


と可愛い顔をして返してくる。


「うん、おはよ。」


と私は笑顔で返した。


翔も私の後ろから来て


「おはようございます」


と律儀に言う。


そんな翔に笑いそうになりながらも、朝ご飯を食べる。


「そういえば、夏休みっていつまでなの?」


あっ…


「あと一週間…」


「宿題終わったの?」


…来るとおもった、この質問。


「まだ…」


だって翔と毎日のようにいたし、宿題なんてすっかり忘れてた。


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