怪盗ブログ
「あたしには、大貴っていう彼氏がいるわけ」
うずくまる十星を見下ろして言う。
「だから、いくらあんたが海外育ちだろうと、そう易々とキスされちゃ困るんです。わかるよねー」
十星はむくっと上体を起こした。
「俺、真剣なのに……」
心なしか、股間を手でガードしているように見える。
よほど効いたらしい。
「どこが」
「まだ我慢して舌だって入れてないのに……」
「なっ」
何言ってんのこいつ!
不覚にも顔が熱くなるのを感じて、月明かりから逃れるように後ずさった。
「あれ」