怪盗ブログ

あたしはわけも分からず、ただ大貴に伝えなければならない沢山のことを伝えようとした。

けれど、多くの想いが喉につっかえて出てこない。


大貴は黙ってあたしを見降ろしている。


やっとのことで

「ティアラ……」


そう言うと、大貴はあたしの頭からティアラを外し、そのままあたしと目も合わせずに何処かへ歩き出した。


大貴、待って


置いていかないで




―――大貴






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