【短編】Love through all eternity

でも、ね……？

今、確かにわかるのは、冬威と話したいって思ってる私がいるということ。


無理強いしないなんて言ってるけど、『会いたい』って言っていたのは冬威の方で……


ちゃんと向き合いたい、って思ったんだ――…




「……ッ、お邪魔します」




玄関の鍵を開けて、扉を開いたまま私の答えを待つ冬威にそう伝えれば。


満足そうに口の端を上げて笑む冬威に、やっぱり胸はドキドキとうるさくなる。




「じゃあ、どうぞ」




ガシャン…と閉まるドアの音を背に、私は懐かしく感じる見慣れた部屋へと歩を進めた。