不良×依存症
「弥生さんの真似ばーっかしてたから、左でばっか打つようになってなー。」
「右では打たないの?」
右利きならば、右の方が断然力も強いはずだ。
「右でも打つけど、基本、左だねー」
「そっか」
「つまり、俺それほど弥生さんが大好きなんだよ」
……うん。
でも、陸の言葉、変な意味でとらえてしまうとおかしくて仕方ない。
「や、変な意味じゃないよ!?」
「わかってるって!」
わかってるけど、おかしくて仕方ない。
あーもう、陸って何でこんなに可愛いんだろう。
「だから、央。弥生さんと明日来てくれないか?」
「え?」
明日、なっちゃんと甲子園行けっていうの?
……待ってよ。
なっちゃんが行くわけないじゃない。
「弥生さんに謝りてぇんだ。昔の事…」
謝るくらいなら、いつでもどこでもできるじゃない。
……ダメ、なのか。
「俺、弥生さんのおかげでここまで来れたんだ。」
「うん」
「だから、お願い。連れてきて」