four leaf clover ~恋人になったお兄ちゃん~

挨拶

その週の土曜日


ユウは私の家へ来た。


そこにはお父さんとお母さんが待っていた。


まるで結婚を申し込みに来たみたい。


ただ交際宣言するだけなのにね。




玄関に入るなり、


「まぁまぁ、いらっしゃい。メグにこんな素敵な彼氏がいるなんて。」


お母さんは大喜びだ。


そして、お父さんも「どうぞどうぞ」なんて言ってるし。


おかげで私の緊張は何処かにふっとんだよ。




でも、ユウは緊張している。


部屋に入り3人はテーブルに座った。


お母さんはお茶を入れてくれた。


そして、お母さんも席に着いた時、


ユウがしっかりとした口調で話し出した。



「川嶋友と申します。メグミさんとは今年の初めからお付き合いしています。」


「あら、川嶋さんって昔よくメグが遊んでもらってたユウ君?」


「はい。以前この近くに住んでいました。」


「お父さん、ユウ君よ!ほら、メグがよくお兄ちゃんって言っていた!」


お父さんは少し考えると、


「あぁ!あの子か!」


と分かったようだった。





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