わたあめ―kimi to hajimete―

私は…誰



「あ、これこれ!
アキ!これなんだけど。」

今日はアキと、『killer』に来て、和君への贈り物を物色中だ。


少し離れたところにいるアキは何やら真剣に2つのアクセを見つめていた。

(アキ、真剣すぎ(笑))

「アーキ!」

肩に手を置くとビクついたからそれが可笑しくて笑ってしまう。

「そんな笑わないでよ…」

「アキ…っ可愛い…っ」

「ねぇ、これとこれどっち??」

2つのネックレス。
片方はプレート、片方はクロス。


「どっちも和君、似合うね。」

「………うん。」



「何かお悩みですか?」

声を掛けてきたのはあのときの店員さんだった。

「これとこれ、どっちがいいか迷ってるんです。」

アキは真剣に訪ね始めた。

「では、贈る相手にはどちらが似合ってますか??」

「……どっちも……」

顔が赤いですよ、アキさん。

「そうですか。
では、どちらを身に付けて貰いたいですか?」


「…え?…どちらかと言えば……こっちかな…。」


アキが選んだのはプレートの方だった。

「こちらだと、何かmessageを入れることが出来ますよ。」

「アキ、そうしたら?」

その方が和君も喜ぶ。

「じゃあ…お願いします。」


「ありがとうございます。」


この店員さんって凄いな。
質問が的確だ。
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