わたあめ―kimi to hajimete―


―パタン


どうしよ――!!
あれだけ、迷惑掛けないようにって思ってたのに!!

「私のバカ―――!!」


最初の頃からずっと
神田に安心してた。
頭撫でられるのも
抱き締められるのも
なんでか気持ちいい。

思い出すと顔が熱くなる。

お願いだから、

「和君、早く来て〜…」

このままじゃ、どんどんペースが崩れてく。

「………はぁ………」





「うわっっ!香弥乃ちゃん?!」

お兄さんが驚いてこちらを見ている。

「あ、おはようございます…」

「おはよ!ってかなんで?!」

「えっと……」

恥ずかしくて言えない…。

「昨夜、泊めただけ。」


「あ……」

後ろから神田が出てきた。

「泊めた?!まさか、お前…」

「兄貴ほっといていいから行こ。」

「あ、うん……。」

お兄さんにお辞儀をしてから
私と神田は一階におりた。





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「悪かったな、またカノが世話になって。」


「いや、別にいいですよ。」

「お母さんもすみません。」

「すみませんでした。」


和君が迎えに着てくれて一緒に頭を下げてくれた。


「ウチはいつでも大歓迎ですよ!香弥乃ちゃん、またね♪」

「ありがとうございます。」

「カノ、行くぞ。」

「あ、うん。…それじゃ」






そうして、和君の車に乗って、
学校に向かった。
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