わたあめ―kimi to hajimete―



「ダ―メ!」


は?ダメ??


「どうして?それ、
私のなんだけど??」


「うん、でも今は俺のだよ♪」


さっぱりわからない。


「どうして…」


「条件がある。」


「条件??」


(なんだろう……。)



「そ!俺のこと次から名前で呼んで♪」


さらに意味がわからないことを口にした。



「なんで?」



「だって、
ウチのクラスで俺のこと名字で呼んでんの香弥乃ちゃんくらいだよ?」



名前で呼ばれた瞬間、
頭の中がどんどん冷めていくのが分かった。
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