わたあめ―kimi to hajimete―


―ガラガラ―



みんなの視線がドアに集中する。一瞬だけ。
私だと認識すると、中断されていた会話が再開される。


私は目線を少し下げていそいそと自分の席へと足を進める





机の上にはクラスメイトの鞄が一つ。



(またか―。)




思いつつも、何も言わずに席について小説を読む。



今日もまた…
長い一日が始まる。
< 6 / 237 >

この作品をシェア

pagetop