続・教師×生徒【恋愛物語】
「じゃ、先に出るね。」


慎吾に声をかけて玄関に向かう。


「菫!」


後ろから名前を呼ばれて振り返ろうとした時、後ろから慎吾に抱き締められた。


「俺がいるから…大丈夫だ。何があっても俺が菫を守る。」


「うん…慎吾の事、信じてるから。」


あたし達はいつもより少しだけ長いキスをしてお互いの存在を確認した。


「いってきます。」


「おうっ!俺もすぐに追いかけるから。」


慎吾に見送られて家を出た。


外に出て一人になると急に寂しくなって、不安が込み上げてくる。


そんな自分に


大丈夫、大丈夫。慎吾がいるから…。


そう言い聞かせながら駅前の喫茶店に向かった。



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