かみさまの椅子


「…………嘘だろ…ソラッ!!」


大声で呼ぶがゴックンと目の前で 飲み込まれた青空



信じられない事態に呆然とするリオン、だがすぐに我に返り持っていたダガーで今度はそのでっぷりしたお腹を切り裂いて飲み込まれた青空を助けようと考えるが



ガキン!




突如ふかふかだった毛並みが石になり切り裂こうとしたリオンのダガーは刃こぼれを起こし切り裂くどころか傷一付かなかった。

「ふざけんなよ」


ぎりぎりと歯を食いしばり何度も刃をぶつけるがビクともせずに次第に刃の方が使い物にならなくなっていく。


ガキン!ガキン!



「くっそ」



さっきまで偉そうに守るなんて叫んだくせに守れなかった自分に腹が立つ、爪が食い込むくらい力一杯手を握りしめていた。


「ハァハァハァ…」


肩で息をするまでリオンは何度も石になったそれを切りつけるが傷もつかず、飲み込まれる瞬間に発した青空の途中で途切れた助けを呼ぶ声が耳から離れず何度も頭に流れ情けなさと悔しさで一杯になる。



「クソォォォォ!!」




ダンっ!と石を殴りリオンの叫びが静かな空間に響いた。



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