かみさまの椅子


つるつるの卵を撫でてあげて一言。

「あぁ…これ龍の卵」

「…………」

「ん?」



何の反応もなくゎ不思議に思い視線を上げるとフィードはポカンとした顔をしていた。


「…えっちょっ……嘘でしょ?」


呆然としてボロボロと言葉が口から零れ落ちる。


「いや嘘じゃないよ」


フィードの普通じゃない反応に戸惑いがちに答え青空は丸い卵をフィードに見せ、フィードはわなわな指先を震るわせながら卵に触れる。


「わっめちゃくちゃつるつるしてる、すげー」


恐る恐る触れる指先、そこから伝わる感触に感動し目を輝かせる。


「外の遺跡が損傷が激しくてろくな事が解らなかったんだ、まさか龍の卵が眠ってたなんて……これどこにあったの?」

「地下遺跡って言うのかな?」


「地下遺跡!?何それ!!」


「そこに落ちてぐるぐる歩いてたら変な怪物が現れてさー」

「変な怪物!?」

「そいつに食われてさー」

「食われたの!?」

「そのお腹の中が別の所に繋がってたのかな?」

「それでそれで!!?」


「……………」


「それでそれでそれでそれでそれでそれでそれでそれで!!!」





バッチーン!




「いやあのさ、いちいち反応されたら話進まんし、顔が近けーよ」


話すのにご丁寧に合いの手を入れて、興奮してるのか鼻息荒く迫るフィードの顔が眼前に迫り思わず無防備なフィードの顔面に平手打ちを繰り出しフィードは受け身も取れず地面に突っ伏した。


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