捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
だから、親友やってきた。
だけど、性格悪いと分かったら、
もう仲良くしたくないよ。



朋子なんて、みんなに嫌われちゃえ....!



そう思いながら、
布団の中にズボッと潜った。



....罪悪感というものは
感情の中にはなかった。






小鳥の鳴き声で目が覚めた。
ピチピチ....



咲月は一人きりのベッドに起き上がり、
頭をハッキリさせようと努めた。



「あぁ....そっか、学校休んだんだ。」



学校を休むと、いつもいつも
時間が分からなくなるので、



カーテンを開けて、
空の色を確認した。



薄い水色。それに薄い雲が漂っていた。



何時かなんて、一目で見分けられない。



ため息を漏らし、カーテンを閉めようと
した時....



「あ....」
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