捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
第5章:咲月side
第5章:咲月side



なんであいつがいるの....



どうして?



カーテンをシャーっと閉め、
咲月はベッドの中に潜り込んだ。



この気持ち、なんて言うんだろう....
とにかく、居心地が恐ろしく良くない。



チク、タク....と時計の針が
時を刻む音しか聞こえない
この部屋にあたしは....



ピ、ピ、ピ、ピー。



突然聞こえた音に、咲月は飛び上った。



「あぁ、なんだ....
 内線か。」



多分、朋子が訪ねてきたんだろうな、
と心の中で思いながら、
咲月は受話器を取った。



「はい....?」



「あ、咲月?
 朋子ちゃんが来てくれたのよ。
 今から上がらせるわね。」



嬉しそうに反応をしたら、
お母さんは内線を打ち切った。
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