捨てられたプリクラ帳 ―復讐―
第2章:朋子side
第2章:朋子side


「咲月なんてもう顔も見たくないよ!」



涙を流しながら、私はプリクラ帳を
床にバンっと投げつけた。



そばにいた、ペットの猫のレイは、
フギャォ~!と鳴きながら、
青い目で私を睨みつける。



「何....?!レイまで私を見捨てるの?
 なんでみんないっつも私と咲月を比べるの?」



比較して、何が面白い?!
そりゃ、咲月は可愛いし、
勉強も出来る。



だけど、そんな咲月と私を比べるなんて、
本当に酷いと思う。



もう1度、力任せに
プリクラ帳を絨毯に投げつけた。



チェックの大事にしてきた私のプリクラ帳が
一気に汚れた様な気がした。



拾い上げて、ページを開く。



涙がどんどん溢れていく。



咲月は可愛らしい控えめな笑顔で、
写真に写っている。
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