星の旋律、砂の音色
「もう本当にラブラブだねぇ君たちは」
「うわーん、どうしよう…」
「ちゃんと連絡すれば解ってくれるでしょ」
ほらほらと麻衣に連れられて教室に戻る。
必須の講義ってこともあって、
教室の中には結構人が集まっていた。
「でも今日悠バイトなんだよね」
「会えなくはないでしょ~会いに行ったら?」
「う~ん…」
悠にメールをすると直ぐに返事がきた。
テコテコと返事を打つ。
「返事来た?」
「うん。バイト前に会いたかったって。
でも来たかったらおいで~ってさ」
「良かったじゃん!行っといでよ!」
「うん…」
「何か乗り気じゃない?」
「ううん、そういうんじゃないだけどね」
麻衣は不思議そうに見てる。
まだ麻衣には話してなかったっけ。
私は大丈夫だよって言って笑ってみせる。
麻衣にはバレないようにため息をつく。
今日はバイト前に会いたかったなぁ…。