先生×自分×男子
鞄を持って要に言った。

「今日、ちょっと予定あるから先に帰るね」


ちょっとじゃないけど、用事だから…うん。


走って、中庭を通り過ぎるとき吉田先生と木田先生がいた。


「帰るのか?」

「はい」

「またね」

「また…明日」

ちょっとだけ、笑ってしまった。

思い出しちゃったなぁ。


「じゃあな」

「はい、また」


手を振りながら、校門に向かった。
急がなきゃ、急がなきゃ。


鞄を強く握りしめて、走った。
ずっと前、走ってたら中の物落としちゃったんだよね。


注意しなきゃ。


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