先生×自分×男子
―トントン―

ビックリした…
誰?

「俺だよ…宮沢、開けてくんないか?」


木田先生だ…
追いかけて来てくれたのだろう…


「…」
黙って、ただ扉に寄り掛かった。


「宮沢…どうした?話してみろ?」


優しいね。けど…もういいよ…


「…ッ…」

話そうなんて気分にはなれない。

話そうとしたら、涙が溢れてくる。



けど…帰ってくれなかった。渋々、鍵を開けた。

―ガチャ…―


鈍い音が鳴った。
< 48 / 524 >

この作品をシェア

pagetop