幕末恋々
「恋・・・?」







自室につくと土方は恋の体を畳みに下ろして自分も腰を下ろした。







「ヒック・・・うぅ~」








嗚咽で思うように言葉が出てこない。








「どうした?」






土方は優しく問い掛ける。








「も・・・帰って来ないかと思ったぁ・・・ヒッ・・良かった・・・」









恋はそう言って声を上げて泣いた。







その姿が余りにも愛おしくて気が付いたら土方は恋の体を力強く抱きしめていた。










「・・・・好きだ・・・・。」
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