幕末恋々

団子屋

「土方さんっ!早く行きましょうよっ!!」








「わぁーったからそう急かすな。」








夏も中盤に差し掛かった今日、私は土方さんと町のお団子屋さんに行く約束をした。








「ホレ、行くぞ。」








土方さんはそう言って壬生寺を歩き出した。







「わっ!ちょとまってよ~」







私は早々に置いてけぼりを喰らい急いで土方さんの背中を追った。






「っとに・・・」





土方さんはそう言うと私の手をギュっと握って歩き出した。






「ふふ・・・。」







私は嬉しくて思わず笑みを零してしまった。
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