幕末恋々
第4章

脱走

それは余りにも突然だった……。




2月のある日、私が庭の掃除をしていると1人の隊士が血相を変えて走って行く。




「ねぇ?どうしたの?そんなに急いで……」





私はその隊士に声をかけた。すると…




「えっ!あっえっと山南さんが脱走したんです!すいません急ぎますんでこれで失礼します。」




そう言って走って行ってしまった。





山南さんが脱走……?





私は持っていたホウキを放り投げて土方さんの部屋に走る。









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