幕末恋々
「それではそろそろ私は失礼致します。」






「あぁ、お気をつけて」








「はい、それでは。」







俺と伊東くんはそう言ってお互い違う方向に足を進めた。








それから暫くすると木の陰からトシが姿を現した。








「どうだ?上手くいったか?」







「あぁ、相当酔って足元がふら付く程だった。」









「そうか、それじゃあ行って来る。」









「あぁ、気をつけるんだぞ?」






「おう、じゃあ行って来る。」








トシはそう言うと暗闇に姿を消した。





「本当に嫌な夜だ・・・・。」






俺はそう呟くと雲に隠れて見えない月を見上げた。





~近藤サイドEND~







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