幕末恋々

別れ

「じゃあ、行って来る。」






「うん・・・死なないでよ・・・?」







私はそう言って土方さんに抱きつく。







「死なねぇよ。すぐ帰ってくる。だから総司の事、任せたぞ?」






「うん、分かってる。こっちは任せておいて!!だから絶対に勝ってね?」






「おう、分かってる。じゃぁな。」





土方さんはそう言うと戦場に向かい歩き始めた。





「・・・御武運をっ!!」






土方さんの背中に向かってそう叫んだ。




すると土方さんは少し後ろを振り向いて左の手を上げる。

























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