幕末恋々
「うわっ!?」







鏡の中に手が入ってしまった。








「ほれ、ホントじゃろ?」








じいちゃんはそう言うと私が持って来た荷物を鏡の中に放り投げた。









「じゃあ、気をつけてな?」









じいちゃんはそう言うと私の体を鏡の中に入れた。










「ちょっ!!じいちゃん!?」









「じゃあ、また。何か足りないもんがあったら鏡でわしを呼べ。いいな!」









それだけ言うとじいちゃんの姿が見えなくなった。
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