幕末恋々
暫くしてそっと目を開けると羽織を着た男は刀に付いた血を紙でふき取っていた。








カチン・・・・








男は刀を鞘に納めると恋の元に歩いて来た。








「大丈夫か・・・?」








男はぶっきらぼうにそう言うと恋の手を掴み立たせた。








「は・・・いありがとうございます・・・。」







恋はそう言って男に頭を下げた。








「何で、こんな所に1人でいたんだ?それにその格好・・・長州の者か?」









男はそう言うと恋の服を見た。






「い、いえ・・・・あの1つ聞いて良いですか?今は西暦何年ですか?」
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