幕末恋々

潜入

「おーい、お凛ちょっとこっち来てくれへんかぁ?」












「へぇ、今行きますしー」










私はそう言ってパタパタとお店を走った。










枡屋に潜入してもう1週間経った。私はここでは名前を変え『お凛』と名乗り行き倒れを装いここの主人の『枡屋喜右衛門』に助けられ住み込み女中をしている。













「どないいたしました?」












私はそう言って喜衛門の所に行った。











「あぁ、お凛今日は長州の皆様が来るからお前はお酌をするんだ。決して粗相をするなよ?」










そう言って喜衛門は私の元を去った。











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