渇望男の潤いペット2
「ただ、依存する恐れがあるって…」

「え………ど、どういう事?」

「あの人は血を飲むまで納得しないと思ったんです。だからすぐに止めると思いました、こんなバカらしいこと…
でも、痛み止めとして作用してしまったから、あの人は信じてしまった。若返りなんてこと…」

「それで父さんは、血を飲んでいくあまり…血に依存…」

麻薬みたいに!!

「止めなきゃ…」

慌てて立ち上がって会長室へのドアへ走る

「全!ごめんなさい!私、こんな事になるなんて…」

「君が、危ない!!!」

あの人は、椿を「もの」としか見てない!

自分のためなら犠牲にしてしまうだろう…

今すぐ飲むのを止めさせないと、椿が殺される!

しかし、会長室に入ると父さんはご満悦だった



「よし、これで安心して仕事が出来る…
そうだ、この際あの化け物も海外に連れていこうか…」

イヤらしく笑う父親の姿に、殺気が出た


俺の…


俺の椿に!!!


「彼女は水から離れられませんよ」

「何…、離しても死にはしないさ」

「足全部が火傷になるんですよ?」

「水をかければいいだけだろ」
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