何度でも Lovin' you!~season 1~
『おいっ!人の部屋に勝手に上がりこんで…あれ?お前、泣いてんの?』
演奏を終えた勇輝は、驚きの声を上げると、私の顔を覗き込んだ。
「な、泣いてなんかないわよ!目にゴミが入っただけ…
何回鳴らしたって出てこないし…
不用心じゃない?玄関の鍵くらい閉めなさいよ!
ご飯できたんだから、早く来て!」
強い口調で言うと、さっさと自分の部屋に戻った。
すっかり冷めてしまった料理を温め直していると、
『おっ、いい匂い…』
勇輝が入ってきた。