恋の花びら
彼の足が止まり、
片手が頬に触れる。
自然と握っていた手が離れ、
彼と向かいあった。
「だから俺も、
求めていい?」
視線が交わり、
私は小さく頷いた。
近づいてくる彼の顔に、ゆっくりと瞳を閉じる。
新ちゃんの優しい唇が私の唇に重なる。
ああ、
新ちゃんは我慢してたんだ。
私のこと、
すごく大事にしてたんだ。
求めることは全然悪いことじゃない。
でも、
2人の気持ちが一致して初めて実現出来るんだ。
気持ちももらえて、
行動に満足できる。
彼が私を求めるうちは、私もどんどん求めてもいいかもしれない。
そんなことを考えた、
ある日の帰り道。