恋の花びら
「でも翔太だって恋したいって言ったら笑ってきたし」
「だから、それとはまた違うんだよ」
「何でよ」
純歌が顔を上げ、彰を見上げる。
声の調子からして呆れ顔をしていると思った。
けど見つめた表情は予想外な、眩しい笑顔だった。
ドキッ
いやいやいや。
なにときめいてんの私。
「まあ、とりあえず俺が翔太と話してくるから、帰ってきたら普通に接してやってくれよ」
机からおり、ポンッと頭の上に手を乗せられ撫でられる。
「……」