盲目の天使



・・こいつ、頭がおかしいのか?



そう思ってはみたが、見た目はいたって、普通の少年だ。

汚い身なりをして、顔も手も真っ黒なところを見ると、

近くに住んでいる、農民の子供だろうか。


少年は、大きな荷物を男の横に置くと、

そのまま、何も言わずに去っていった。



俺に、やるというのか?



カルレインは、何とか動く右手で、荷物の中を探った。

中には、食料や水、包帯に傷薬が入っていた。


お腹の減っていたカルレインは、あまりおいしそうではない、硬いパンにかぶりついた。



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