Bitter
そしてずっと引っかかっていた事を切り出した。

『なあ。どうしても気になるんだけど、俺の処分が停学で済んだり、文子も異動だけって、これって・・・』



『あぁ。教頭とかに教育委員会に報告されたくなかったら・・ってなんか駆け引きさせられそうになった。』


『やっぱり』


『でも安心してよ、指一本触れさせなかったから』

『え?』

『脅し返した。その時の会話や、今まで迫ってきた時の会話を録音してたのよ。で、共に生きる道を選ばせたわけだ』


彼女はしてやったりという笑顔を浮かべた。

俺はそれを見て一気に脱力した。



『よかった・・・』



『そんなに心配だった?かわいいなぁ嘉人。』

『当たり前だろうが』


『まぁ、お互い生き延びるっていうより、ちょっとこっちは多く傷負ったけどね。』



そういって彼女は天井を見つめた。



ふっと何か細い影が見えた。




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