浮気心に春爛漫
「どした?帰りにご飯寄ってこーかって話になったんだけど、玲奈も行くよね?」




「うん!もちろん。」




元気に答えてみたけど


あたしの心は曇ったままだった




ご飯がおわって、それぞれ帰途についたとき





あたしのケータイのバイブが鳴った。



メール…




涼ちゃんだ!



「おつかれ。途中から元気なかったみたいだけどダイジョブ?」



気にかけてくれてたんだ…



嬉しいな。





「大丈夫だよ!ちょっと疲れちゃったみたい。でも今日は楽しく勉強できたね!」



裕太のことは話せないし…



当たり障りなく返信した。



するとすぐに返信が来た


「そっか ならよかった。ウン またやろーね。ノート 貸してくれて アリガト」



そーいえば、涼ちゃん、あたしのノート、ほとんど全部コピってたっけ笑


「全然良いよ!むしろ字汚くてごめん(笑)またいつでも言ってね。」




たかがメールなのにいちいち緊張しちゃう…



「マジで? アリガト。今度お礼するよ。」




お礼……きっと社交辞令だよね…





とぼとぼと家に帰ってきた私は、ベッドに寝転びながら

ぼーっと携帯を眺めた。



涼ちゃんとのメールが終わっても、



裕太からの連絡が来ることはなかった。
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