浮気心に春爛漫
さっき奈々子と別れたあたりまでくると、



奈々子がこっちに向かって歩いていた。




「玲奈!?どしたの!?」






奈々子…。




もうだめ…



奈々子の顔を見てあたしは座り込んだ





「玲奈!?」




あたしが帰ってくるのが遅いから、



きっとコンビニにいられなくなって、



迎えに来てくれてたんだね。





優しいね。





「どうしたの?」



何も言えないあたしの


泣いていて揺れる肩を


何度も何度もさすってくれる。



悲しみと奈々子の優しさに涙があふれた。



「倉木君がどうかした?」




「…E組の…」



あたしは泣きながら声を発した。



「ん?」


「…や…きゅうぶのまね…じゃー…」



「うん、その子と一緒にいたの?」




あたしは何も言わずに首を縦に振った。



「もうすぐ…1ヶ月なんだって…」



「…」




数秒後、


奈々子は泣いてるあたしの手をつかんで歩き出したの…




学校に向かって…!!!
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